【書評】0秒で動け 「わかってはいるけど動けない」人のための

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皆さんは何かを判断するとき、結論出そうとして色々調べて情報収集するものの、余計わからなくなって疲弊するということはありませんか。

僕はまさにこのタイプで、とにかく結論を出すのが遅くなりがちです。先延ばしにしたり、これだ!という確信が持てるまでなかなか結論→行動に移せないことが多いのが悩みでした。

そんな方へおすすめするのが「0秒で動け 「わかっていはいるけど動けない」人のための」です。本日はこちらの本を読んでみた感想についてお伝えします。

本の概要

なかなか行動を起こせない人が行動を起こせるようになるためには、何をすればよいかが以下の観点で記載されています。

  • 行動を起こす前(結論出し)
  • 行動を起こす(一歩踏み出す)
  • 行動を起こしたあと(人を巻き込む)
  • 行動を起こすための前提(軸)

行動起こせる人は才能ではなく、仮説→結論出し→行動→振り返りのサイクルが回せている人。そのサイクルを回すための方法を本書を通して学ぶことができます。

感想

最初言われたことをすぐやるための精神論的な話の本だと思っていましたが、実際には行動を起こすために必要な仮説力を日々磨き、その時が来たときに動けるような状態を作るということに主眼を置いたものという印象。だから0秒で動けなのか、と納得。

特に勉強になったのは第一章「結論を出せ!」の部分。僕はあまり意見を持たないというか、はっきりと意見することが少ないです。これは物事を自分事で考えていないからであって、日頃から物事を自分ごとで考え、「自分だったらこうだろうな」という仮説を立てる経験を積むことにより、仮説の引き出しを増やすことができると。

何気なくテレビを見ている間でも、ドラマの主人公の立場で考え、自分だったらこう言わないだろうなーと考えるだけでも仮説力は鍛えられるとのこと。これが何に活きるのかは正直わからないですが、こうやって日頃からインプットの際に思考を一つ回すことで仮説(というかアイディア)がストックされる。そうやってストックされた数々の仮説が結論を出すための材料になり、決断するときの拠り所になっていく。あとは何でもいいから結論を出す。そして行動する。

個人的に一番印象に残ったのはこのフレーズ。

わかってから動くことはできない

僕自身納得行くまで調べるけど、なんかよく分からなくて、悶々として結論も出せないまま時間だけが過ぎていくという経験は何度もしています。失敗したくないからこういうプロセスを踏んでいるつもりなのですが、先の見えない現代において、調べすぎても解は見つからなくて、だったらさっさと失敗してサイクル回したほうがよい。β版作ってひたすら当てる。打率より打数。数。数。数。という思考が大事なのかなと。

活用

基本仕事での活用が浮かびますが、日常生活においても活用の場は多いのかなと思っています。

例えば子どもを朝保育園に連れて行くとき、まだ遊びたい!保育園行きたくない!と駄々をこねることが多いのですが、どうやったら素直に時間通り保育園に行くようになるのかを考えたりするときも同じことが言えるのかなと。

色々調べてみるものの、どれが正解かわからず悩んでしまうよりは、とりあえずなにか試してみて、それでうまくいかなかったらその原因を考え、次の施策に転用する。

保育園の例ではとりあえず子どもに「録画したテレビ番組見たら保育園行こうね」と最初に約束し、終わったら保育園の準備をする、という方法をとりあえず試してみました。

結果、最初はちゃんと時間通り保育園の準備をしてくれるようになりました。これはうまくいったと思ったのもつかの間、一週間もすればテレビを見終わると「行きたくない~(憤怒)」と逆戻り・・。改めて子どもを観察すると、すごいおとなしくテレビを見ているのですが、逆に家の心地よさが強くなり(いわゆるお尻がくっつく的な)、保育園に行くという状態変化が嫌になってしまったのでは、と考えました。

その経験を活かし、次は少し早めに起きて遊びの時間を確保し、同じ家の時間でも自分で動く時間の割合を増やしてみたところ、以前よりは保育園の準備をすんなりやるようになりました。

もちろんこの対策もいつまで持つかわかりませんが、日頃からこうした仮説検証を繰り返すことで、子どもが想定外の動きをしたときにも仮説を頼りに0秒で動けるようになるのではないかと。

まとめ

仕事で常に決断を迫られる人、不確実な中から解を出さないといけない人など新しいことを考える企画職の人には面白いと思うし、日常生活で物事を決めきれない人にとっても参考になる部分があると思います。

今後は以下を意識してみたいと思います。
・間違ってもいいから自分のポジションを(仮説に基づいて)とる
・日頃のインプットを「自分だったらこうする」と自分ごとで考える
・迷ったら面白そうなほうを行く

最後は本書で触れている「軸」に関するもで、軸がはっきりしていると決断ができるようになるという話があったので、自分の人生観であるこの言葉を改めて書き残し、忘れないようにしたいという意味を込めています。

これらを意識したところでめんどくさい。。みたいな気持ちが働いて結局行動起こさないって可能性は全然あるものの、学び直後のモチベーション高いうちに習慣化してしまいたいと思います。

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