鉄道アニメの中でも特に人気のあるトーマスとチャギントン。
電車好きの息子は毎週欠かさずチェックしています。
鉄道というテーマや原作が海外である点など何かと共通点が多い2作品ですが、よーく考えてみると見た目など違う部分もたくさんあります。
トーマスとチャギントンの違いってなんだろう?本日はそんな疑問について考えてみます。
目次
トーマスとチャギントンについてのおさらい
簡単に2つの作品についておさらいしておきましょう。
きかんしゃトーマス
主人公のトーマスをはじめとする機関車たちと、それに関わる人達の物語です。
- ソドー島という架空の島が舞台
- 日本での放映開始は1990年
- 世界185の国と地域で放映(2018年時点)
原作となる物語は1943年にできており、非常に歴史のある作品です。
僕も子供のころよく観てました。森本レオさんのナレーションは今でも覚えていますね。
ゆべ
当時は今みたいなフルCGではなく人形劇でしたねぇ
Amazon Prime Videoで過去の作品が見放題となっているので、気になる方はチェックしてみてください。
チャギントン
ウィルソン・ブルースター・ココのチャガー(列車を模した乗り物)を中心とした物語です。
- チャガーと人間が一緒に暮らす架空の街・「チャギントン」が舞台
- 日本での放映開始は2009年
- 世界175の国と地域で放映
原作(イギリス)の放映開始は2008年と、比較的最近始まった作品ですね。
案内役としてつるの剛士さんやフジテレビのアナウンサーを起用するなど、エンタメ要素がトーマスと比べて強い印象です。
ゆべ
チャギントンのコンサートでは生のつるの剛士さんを見れました。感動!
こちらもAmazon Prime Videoで過去の作品が見放題となっています。
トーマスとチャギントンの共通点
どちらも鉄道を題材にしたアニメということもあり、共通点も多く見られます。
- イギリスが発祥
- 鉄道(乗り物)に顔がある+自我を持っている
- 架空の世界が舞台
- 一話の長さは10分程度
特に海外製の鉄道アニメという点が被っているので、なんとなく同じ系列の作品なのかな?と思っちゃいますよね。
Google検索すると「トーマス チャギントン パクリ」とサジェスト表示されます。
おそらくこういった共通点が多いのと、チャギントンのほうが後発であることから『チャギントンはトーマスのパクリだ!』と考える人がいるようです。
似ているところも多いし、たしかにパクリだと思う気持ちも分からなくはないです。
ですが違いに目を向けてみると、トーマスとチャギントンの世界観はけっこう違うと思っています。
トーマスとチャギントンの違い
両作品の違い。それは人間らしさ、リアリティの違いだと思っています。
トーマスは人間味が強く、チャギントンはどちらかというとファンタジー要素が強いというのが僕の考えです。
違いを整理してみました。
項目 | トーマス | チャギントン |
---|---|---|
司令官 | 人(トップハムハット卿) | スピーカー(ヴィー) |
顔 | リアル感強め | デフォルメ感強め |
登場する乗り物 | 汽車や飛行機など (実在するもの) | 電車(チャガー)のみ (電車も空を飛ぶ) |
主な仕事 | 人や貨車、荷物を運ぶ | 線路を直したり、 人を救助する |
トーマスは汽車に顔があってしゃべるという部分以外は人間世界と同じであり、よりリアルを追求した作品といえるでしょう。
一方チャギントンは司令官がスピーカーだったり、電車が掃除や線路補修したりとファンタジー感が強めの作品と言えます。
トーマスはよりリアルを追求した作品
トーマスの世界観は現実の世界をかなり意識したつくりになっています。
- 司令官はおなじみトップハムハット卿(人間)
- 人間が指示した作業を、トーマスはじめとする仲間たちが忠実にこなしていく
- 登場する乗り物は汽車や飛行機、ヘリコプターなど実在するもの
トーマスの世界では上司となる人がいて、その人の指示に従ってトーマスたちが仕事をしています。
登場人物(乗り物)はみな実在するものがベースですし、機関車がしゃべる以外はサラリーマンの現実生活とあまり変わらないと言えます。
そして極めつけはあの顔。
なんというかまあ、ちょっとリアル感強くて怖いとさえ思います。
実際僕が子供の頃、怖くてトーマス観なくなった時期ありましたし、顔で損している部分は結構あるんじゃないかなと笑。
少し脱線しましたが、要約すると「現実世界という枠組みの中で、人と人との心理描写を乗り物に移して描写した作品」こそがトーマスです。
チャギントンはファンタジー要素を取り入れた作品
一方、チャギントンは現実の世界とは一部切り離した作品づくりをしています。
- 司令官が人ではない(スピーカーのヴィー)
- ヴィーもしくは電車(チャガー)同士で仕事の指示を出し合って作業する
- 登場する乗り物は電車のみ(空を飛ぶ電車もいる)
チャギントンの世界でも上司となる存在はいるにはいますが、司令官が人でなかったり、電車同士に上下関係があるので人が介在する余地が少ないなど、人がいなくても成り立つ世界観が特徴です。
顔もあまり怖さを感じなく、親しみの持てる顔だなと思いますね(完全に主観ですが、トーマスよりは可愛げがあるよね笑)。
親しみやすさはメインキャラクターであるウィルソン・ブルースター・ココの幼さもあるかもしれません。ここは好みの問題もありそうですね。
「子供らしさとファンタジー感を全面に出しつつ、子供目線での人間関係の生々しさを加えた作品」がチャギントンなのかなと思っています。
結局どっちが面白いのか
好みの問題なので好きな方を観ればいいと思います。
敢えて選ぶとしたらこうですかね。
- 教育重視、子供が大きい→トーマス
- とっつきやすさ重視、子供が小さい→チャギントン
両作品とも話を通して何かを伝えたいという意図が伝わってきます。
よくある話のストーリーとして、
物語の中心人物(電車)が勝手に行動する→失敗する→仲間に助けてもらう→誤りに気づいて改心する
みたいなものがありますが、わりと身近なストーリーに落とし込むことで、子供に友達の大切さだったり、約束を守らないとどうなるかといったことを教えようとしているのでは、と感じます。
ゆべ
特にトーマスは話が終わったあと、大事なことについてトーマスが語ってくれます。ありがとうトーマス先生。
話の内容がちょっと難しいなと感じることもあるので、その辺踏まえると相手の気持ちが理解できるような年齢になってからのほうが、よりトーマスを楽しめるのではないかと。
チャギントンは全体的に明るい雰囲気がありますし、つるの剛士さんの歌やダンスもあるので楽しく観ることができます。なので低年齢層向けかなと。
まとめ
鉄道という同じ題材を扱っているトーマスとチャギントン。
一見似ている両者ですが、それぞれの世界観があり、どちらもなかなか面白い作品だなと思っています。
大人が観ても学べることが多いので、家族で観てもじゅうぶん楽しめますよ。
どちらもAmazon Prime Videoで観れるので、気になる方はチェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。