『ドラゴンをさがしに』というゲーム絵本を買ってみたので、4歳の息子と遊んだ結果をレビューします。
本書はゲーム絵本というジャンルで、絵本でありながら選択肢ごとに物語が変わっていき、読むたびに結末が変わるゲーム要素を持ち合わせています。
この記事では『ドラゴンをさがしに』を実際に買って遊んでみた僕が、本書の詳細や遊んでみた感想などをお伝えします。
ぜひ最後まで読んでいただき、ゲーム絵本の面白さを感じてみてください。
- 普通の絵本に飽きた
- 本をあまり読まないので、興味を持ちそうな本を探している
- ゲームが好きだけど、学び要素も持たせたい
目次
ドラゴンをさがしに 概要
『ドラゴンをさがしに』は2018年にフランスで発売されたゲーム絵本で、2020年2月より日本で販売されています。
村の子どもたちが様々な困難を乗り越えてドラゴンを探しに行くという物語なのですが、ストーリを自分で選択できる点、そして選択肢の組み合わせがたくさんあるので読むたびに結果が変わるというゲーム要素が一番の特徴となります。
選択肢の組み合わせについて計算したところ、なんと729通り以上!
ゆべ
一日3回遊んだとしても、全パターン網羅するのに243日かかりますね笑
入手したアイテムによっても分岐があるので、全パターン遊びきるのはほぼ不可能かもしれません。
対象年齢は4歳以上となっています。文章はひらがなやカタカナで書かれているので、小さなお子さんひとりでも楽しめる内容になっています。
定価は2640円(税込)と他の絵本と比べてちょっぴりお高めとなっております。
すごろくやの公式HPで購入できますが、Amazonや楽天でも購入は可能です。
購入のきっかけ
息子が4歳を過ぎたころから、なにか子供と一緒に遊べるようなゲームないかな~と探していました。とはいえテレビゲームを買い与えるのも気が引けるので、アナログゲームのような実物を触りながらコミュニケーションを楽しめるものがいいなと思っていました。
そんな中、たまたま会社の元上司に「このゲーム絵本面白いよ!」と薦められたのが『ドラゴンをさがしに』でした。
ちょうど僕が子供と遊べるアナログゲームを探していたのと、ゲーム絵本ってなんだ?という斬新さから、「これめっちゃ面白そう!」と瞬時に思い、購入を決意。
正直どんな絵本なのかあまり調べずに購入しました笑。
ゆべ
買い物は直感が大事です(適当)
そのため想定とは異なる点もいくつかありましたが、内容については絵本・ゲームどちらの側面から見ても完成度が高く、とても満足しています。
ドラゴンをさがしにの評判・口コミ
Amazonで購入された方の評価を見てみましょう。
適性は年長~小1かな?
去年小2娘の為に買いました。
数日間は夢中でやっていましたが全てのルートをやりおえると飽きたようでした。
適性年齢は年長~小1ぐらい?ちょっと出会うのが遅かったかなと思いました。
袋が開いたまま届いた…
外装袋が開いたまま届きました…。本の梱包用ビニール袋に、外装袋の粘着テープがくっついて、かろうじて落ちないで済んだといった感じ。写真の通り、そもそも袋を閉じた痕がない…。
梱包の過程で、袋を閉じるのに失敗して、ロスを出したくないから、そのまま出荷したのでしょうか…。
Twitterでの評判も見てみましょう。
ゲーム性や絵本のストーリーに対する好意的な意見が多く見られます。選択肢を選んで自分だけの物語が作れるという点が特に評価されているようです。
一方、遊び終えると飽きてしまったという意見もありました。他には外装袋が開いたまま届いたという声も。
これは商品というより梱包の問題だと思います。
実際に遊んでみた感想
実際に子どもたちと遊んでみて感じた、いいところといまいちなところをまとめました。
- 小さい子どもから大人まで楽しめる
- 知育要素がある
- ストーリーが面白い
- 値段はやや高め
- サイズがちょっと大きい
- 遊びのバリエーションが少ない
詳しく説明していきます。
『ドラゴンをさがしに』の良いところ
『ドラゴンをさがしに』の良いところについてまとめました。
小さい子供から大人まで楽しめる
対象年齢は4歳以上となっていますが、2歳くらいからでも大人が読み聞かせてあげれば十分楽しむことができます。
4歳であればひらがなも読めるようになってくるでしょうし、理解が難しいところだけサポートしてあげればひとりで読み進めることができます。
また、そもそもが絵本なので2歳の子供でもなんとなくストーリーが伝わります。
我が家は4歳と2歳の子どもがいるのですが、いつも僕と子供たちの3人で読んでいます。
下の子は楽しそうに話を聞いていますし、上の子は「どれだろう~?」なんて言ってドキドキしながら選択肢を選んでています。
子どもがいないときはこっそり僕一人で遊んでいます笑。大人でも十分楽しむことができるので、家族みんなで楽しむことができますよ。
知育要素がある
選択肢によって物語の展開が変わるので、正しい選択をするためには「持っているアイテムは何に使えそうか?」「今回選んだキャラクターはどういう性格か?」など状況を整理・把握して展開を予測する力が必要です。
また、以前間違えた道を選ばないようにするための記憶力も必要になるので、予測力や状況把握能力、記憶力といった地頭のトレーニングにもなります。
これは僕の経験ですが、ゲームって楽しいので結構集中して取り組めるんですよね。「次は新しい街に行くからお金を貯めよう」とか「魔法が強いモンスターが出てくるから、魔法に強い防具を買っておこう」など、ゲームを通して先読みの力や状況把握の力が自然と身につきます。
で、こういった力って勉強でも活用できるんですよね。幼少期はゲームばかりしていた僕ですが、ちゃんと旧帝大の大学院まで進学できているので、ゲームによる地頭力の強化には一定の効果があると思っています。
小さいお子さんには少しむずかしいかもしれませんが、「このアイテム何に使えるかな~?」などアイテムの使いみちを考えながら読むことで、考える癖をつけることができるようになりますよ。
単に本を読むだけでなく、こういった学習要素があるのは嬉しいですね。
ストーリーが面白い
ゲーム要素が強い本作品ですが、物語がしっかりしているので読み物としても質が高いです。
ストーリーは最初に書いたとおり子どもがドラゴンを探しに出かけるというものなのですが、道中いろいろな人に助けてもらったり、困難を乗り越えたり、ドラゴンと対峙したりと様々なイベントが発生し、ついつい夢中になって読んでしまいます。
ゆべ
うちの子は入り込みすぎて(僕が気合い入れて朗読しすぎたせいもありますが)、ドラゴンが出てきた瞬間に泣きました笑。
息子は少し怖がりなところがあるのでほとんどの子は泣かないと思います(2歳の娘は泣きませんでした)が、それだけ引き込まれるストーリーと言えます。
『ドラゴンをさがしに』のいまいちなところ
購入してここはいまいちだなぁと思うところについてまとめました。
値段はやや高め
最初にお伝えしましたが、定価が2640円(税込)とやや高い点はネックですね。
絵本1冊がだいたい1000円前後だと思うので、倍以上のお値段になります。
ゲーム要素が値段に反映されていると考えれば多少納得できるものの、正直もうちょっと安いとありがたいな、という印象です。
子供向けの本1冊に払うと考えると高いですが、ゲーム1つに払うお金と考えると、まあ納得できるかな、といった感じですね。ここは考え方次第だと思います。
正直なところ値段を見ずに買ったので、後から「結構高い!」と思いました笑
サイズがちょっと大きい
本のサイズは200 × 280 × 22mmとなっており、普通の本よりかなり大きいです。
我が家にある一番大き本(ふしぎの図鑑)より大きく、本棚に入りませんでした。
なので収納場所にちょっと苦労します。
我が家の場合とりあえず子どもが入らない部屋にしまって、僕が持ってきたときだけ遊べる特別な絵本として取り扱っています笑。
保管先は購入前にしっかり確認しておくとよいと思います。
遊びのバリエーションは少ない
ゲームという観点で見ると、基本物語を進めるだけなので、選択肢のバリエーションは多いものの、それ以外の遊び方はあまりないと思います。
そのため、一通り遊びきってしまうとすぐに飽きてしまう可能性があるなと感じました。
僕が試しにやってみたところ、だいたい3・4回目でケガ0でクリアすることができました。
最初に選択するキャラクターが3人いるうちのひとりでしかクリアしていないのでまだやり残しはあるものの、やり続けていればすぐクリアできてしまうレベルだと思います。
とはいえメインで遊ぶのは子供ですし、4歳の子供が遊ぶぶんには5~6回やってもまだクリアできていないので、しばらくは遊べそうです。
全パターンやり込むのであれば相当な時間がかかるので、その点は心配ありません笑。
関連商品
『ドラゴンをさがしに』以外にも様々なゲーム絵本が販売されています。
本書がシリーズ第一作なので、悩むようであれば本書から購入するのがおすすめですが、興味があれば別シリーズを購入してみてもよいと思います。
違いは物語だけで、遊び方はどれも同じです。
まとめ
ゲーム×絵本という新しいジャンルなので、絵本ともボードゲームとも一味違った楽しみ方ができる内容となっています。
少しお値段高いので、子供が頑張ったときのプレゼントや贈答用としてもおすすめです。
ぜひ購入を検討してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ストーリーが分岐するゲーム絵本
ストーリーが分岐するゲーム絵本ーーとTwitterでおすすめレビューを読んで購入を決めました。翻訳ものですが、読みやすく、ユーモアがあって面白いです。子ども達は興味津々に読んでくれました。ディスクを回して、と書いてあったので、道具が分離しているのかなと思ったら一冊にまとめられているので助かります。
長さも15分ぐらいなので寝る前の読み聞かせにちょうどいいなと思います。